2009年9月19日

Sep17th San Francisco2nd day





本日も快晴のサンフランシスコ。

今回泊まってみて思ったのは、
もう二度と「ケーブルカー線路沿いのホテル」には泊まらないってこと。
だって、ケーブルカーが走り出す午前6時ごろから、
ゴトゴト・・・、リンリーン・・・という音で全く眠れない。

おかげさまで早起きができたので、
午前8時の開店と同時に混むというMama's Washington Squareに
やってきました。
ダウンタウンのホテルから、バスに乗ってノースビーチ付近にあります。

こちら、パンケーキやらフレンチトーストやらの
朝食メニューが大変おいしいとのこと。
確かに、午前8時半ごろに着いた時には、この混み具合でした。




小さなお店なのですが、お店に入ってまずレジに向かい、注文。
席が空いたら着席・・・と当時に注文したメニューが出てくる、
というちょっと不思議なシステムです。

今回は季節のベリー付きフレンチトーストを注文しました。
味は、「これぞアメリカ」って味でした(笑)


すっかり満腹になったので、帰りは徒歩でダウンタウンまで戻る。
途中、毎度行ってしまう「William stout Architectual Books」へ。
午前10時の開店と同時に入り、すみずみまで本をみたけど
ここの本屋さんって本当に素晴らしい品揃えです。



さて、続いてやってきたのは、Civic CenterそばのAsian Art Museum。
こちらでは、「サムライ展」と題した展示を開催中でした。
多くの作品が、細川家(永青文庫)の所蔵品。
元首相で、現在は永青文庫の理事の細川護煕さんの作品もありました。

どうせ人は少ないだろう・・・・と思ったら大間違い!
どこかの小学生が美術の授業に来ていたため、
デパ地下のような大混雑。

あらあら、かわいいキッズ達ねー、と微笑ましく眺めていたのも束の間、
ある小学生が「あなた、日本人なの?」と聞いてきたので、
「そうだよ」と答えたら、
「ちょっと~、こっちに日本人がいるよ~」と大騒ぎに!
  「ねぇ、ねぇ、漢字読めるの~?」
  「お父さんはサムライなの~?」
  「Tea  bowlを見たとき、なんでしゃがんだの~?」
  (高台を確認していたところを、見られていたらしい)
などなど(泣)、質問が殺到。

何かのサイン会のような行列ができてしまったので、
美術館の人にも叱られた(私のせいじゃないのに!)。
困り顔で先生を探し、ようやく助け出してくれた。
しかし、その後も違うフロアで見つかるたび、
「ねー、漢字書いて~」とかちょいちょい日本的アピールを強いられる。
勉強意欲満々なのか、かわいいんだけど、
これにはちょっと参った。

正午、おじさんとランチをするために電話をかける。
すると、「美術館の前にいるよ」とのこと。







今回、一番笑ったのがこちら。

おじさんのスポーツカーコレクションの一つ。
コルベットのコンバーチブルです。
グーンッ!!!という轟音をあげながら美術館前に颯爽と現れたおじさん。
美術館前にいた人が皆、「なんだ、なんだ」と車に注目!
と同時にタイミングが悪いことに、
あのキッズ達もスクールバスに乗り込む最中だった。
「ちょっと!みて、さっきの日本人だ!」と窓からキャーキャー言ってる。
は、はずかしいっ!

こういうの、「どうだ、すごいだろう~」って胸を張る人もいるだろうけど、
乗りなれない私はちょっと恥ずかしかった。
「早くフリーウェイに乗って!」という気分。
でも、おじさんの「サービス精神」には本当に感謝です。

※写真は運転席に座って、「運転してます」的なポーズをとった私




本日のランチは、「ピザにしよう!」ってことで、
おじさんの友人と3人でイタリアンレストランへ。
お昼からビールを飲み、大好きなピザだなんて、夢のよう。

ウェイターを呼んで、「ピザはオイシイかね」とたずねたおじさん。
「えぇ、もちろん」と親指を突き上げて去っていったウェイターを見て、
「ああ尋ねて『ええ、イマイチなんですよね』とは言わないか。ははは。」と笑う。

アメリカ人なのに、おじさんはたまに「らしからぬ変なこと」を言う。



さて、昼食の後、おじさんが以前経営していた醤油の工場があった場所を訪ねる。
今はワインの工場に土地を売ってしまったようで、
ワイン工場の人とちょっと雑談。

その後、「この近くに、ビールの工場があるから行ってみよう!」ということで、
訪ねたのはANCHOR BREWING CO.
こちらでビールの製造工程を見学することになった。
わーい!!




こちらタンクを洗浄中。
深さ2メートル程度の深さにビールの原料を入れて煮る。
(聞き取れなかったけど、ホップと酵母って言ってたような??)
煮ている最中のものを味見したところ、
発酵中のパンのような甘さと香りがした。
しかも、グツグツと煮ている様子もなく。

このあたりのことをきちんと聞きたいのに、
語学力が足りず、なかなか理解できない。
悔しい!



こちらはさきほど煮ていたものを発酵させているところ。
部屋全体がビールの苦い香りでいっぱい。
ビールのプールを覗き込むと、プツプツと泡立っている。
まさに、酵母ががんばっている様子だった。




こちら材料が貯蓄されている部屋「ホップルーム」。
ナイスガイが麻袋からホップを取り出しているところでした。
産地ごとに分けられていて、主にイングランドから輸入しているとのこと。

この後、作りたてのビールを味見させてもらう。
蛇口が種類別に5つあって、コックをひねるとビールが!
「彼女はビール好きなんだ」の一言で、醸造所の人は喜んで
様々な種類のビールを味見させてくれた。

おかげさまで、昼間っからかなり酔っ払った。
工場の人はみんなものすごく親切だった。
突然の訪問にもかかわらず、貧弱英語しか話せない私に対して
一生懸命ビールの説明をしてくれて本当にありがたい。

そして、再び楽しい催しを考えてくれたおじさんにも感謝。

この後、忙しいおじさんはワタシを次に訪問する場所に送り届けて
仕事に戻っていきました。
本当にありがとう。



おじさんに送ってもらって向かったのは、ジャパンタウンにできたばかりの
NEW PEOPLE」というお店。
サンフランシスコで日本の映画を配給しているBiz Picturesが
新しく建てた社屋で、地下1階は小さな映画館、
1階~3階までがお店やギャラリーになっている。

設計はトラフ。




什器には横山祐一が手描きで絵を描いたようでかわいい。
中2階の雑貨フロアには、漫画、現代美術、デザインなど、
ミュージアムショップのような感じだった。




こちらは階段の廊下に描かれた「のりたけ」さんの絵。
コミッションワーク(?)も目立って楽しかった。



続いて、メキシコ人街のミッションにやってきました。
おじさん曰く、「なんでミッションなんかに行くの??」と疑問のようですが、
こんなところに何もない・・・と思うような場所に、
面白い本屋があったり洋服屋さんがあるのです。

しかし、本当にいい天気。



こんな本屋さんとか。




こういう本屋さんも、一見普通そうだけど不思議な本を置いていることもある。
第一、観光客が多くて家賃も高いダウンタウンには、
バーンズ&ノーブルのような大きな本屋さんしか見つからない。

おばあさんが一人で店番・・・みたいなお店こそ、
面白い古本が見つかったりするのです。



こちらも毎度行ってしまうお店「Needles and Pens」。
こちら、「リトルプレス」と呼ばれるような、
小部数の手作り本を多数扱っているお店なのです。
店内のごちゃごちゃした感じとか、
若いアーティストが「手作りしました!」って感じの
本が楽しくて、サンフランシスコに来るとどうしても行きたくなる。
アクセサリーや古着をリメイクしたような洋服も楽しい。





さて、日が暮れてきたのでダウンタウンに戻ってきました。
今夜は美術館が遅くまで開いている日なので、
SFMOMA(サンフランシスコ現代美術館)に行く。
チケットはまたもおじさんから頂きました。

ちょうど、写真家のRICHARD AVEDONの企画展を開催していた。
ポートレイトがひたすら素晴らしく、ベンチを発見するたび、
作品を前に座り込み、しばらくボーっと・・・を繰り返す。

目の前に立つ人を撮るだけなのに、
その仕上がりは証明写真からこういう作品まで。
写真とは誠に不思議だ。





こちら、ミュージアムカフェで発見した「モンドリアンケーキ」!
なんていうかわいさ&あんまり美味しくなさそう(笑)



おじさんから、「SFMOMAにもBlue bottleのコーヒーが飲めるよ」と

言われていたので探したところ、確かにありました。
ルーフテラスでしばらくぼんやり。
「明日はニューヨークか」と思うとちょっと寂しいけど、
サンフランシスコは来ようと思えばいつでも来られる場所。

それよりも思うのは、あのおじさんのこと。
うちの父親くらいの年齢かと思ったら、なんと70だった!
あんなスポーツカーに乗って、コールドプレイやエイミー・ワインハウスの音楽を
聞いているおじいさんは大変珍しい。
ハイパーおじいさんなのです。
不謹慎ながら「あと何回会えるのか」と思うと、ちょっと寂しい気分になる。
夜は、Yerba Buena Center for the Artsで開催された
映画の上映会に行った。
というか、展覧会を見ようと思ったら、何やら「参加をしないか」といわれたので、
適当に「イエス」と言ったら、インディペンデント映画の上映会だった。
 






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