2010年5月21日

31


めでたく31歳になりました。
たくさんの人から「おめでとう」を言われ、プレゼントや手紙をもらって。
おばさんにジリジリと近づいているのは嫌だけど、
誕生日の1日は毎年幸せです。
毎年思うことだけど、小学生のころは
「31歳なんて、結婚して、子供生んで、家買って、
世田谷あたりに住んで、PTAに参加してる」と思っていました。
その1週間前、友人からのエアメールと一緒に、
父から珍しく封書の手紙が。
友人の楽しく嬉しい「おめでとう」のハガキの後だったので、
父の手紙を開きながら、「商品券入ってたりして~」とうきうきした私。
大バカでした。
読めば、「青森で転職をしないか云々」という内容。
採用試験の「募集要項」まで入っていて、漫画の主人公のように、
手紙をハラリと落としそうになるほど驚きました。

期待させてはマズイと速攻電話してみると、
「いやいや、気にしないで。読み流してくれて結構。ハハハ」って。
そんなワケないでしょう、と詰め寄ると、
「こんな機会もあるって言いたかっただけ」「気にするな」
「ここで育ってないのに、無理だよ」の連発で、のらりくらり。
結局、「そういえば松井がさ~」と大リーグの話で終わってしまった。

これまで私が何をしようとも、「いいよ、自分で決めたことだろ」と
言い続けてきた父親が、私の人生に口出しするとは結構な非常事態。
「今のジャンルの仕事に磨きをかけてほしい」という内容とともに、
「お金のことで困ってほしくないから、青森の優良企業で働いて」と。

願書の提出期限は私の誕生日。
電話では「絶対に無理」と宣言したものの、気になって、気になって、
東京支社に願書を取りにいって、また悩み・・・。
ところが、母の電話によると、「サトコの人生に口出ししちゃった」と
逆に父親がウジウジと悩んでいるらしい。
娘に嫌われたくない父と、父に嫌われたくない娘が、
青森と東京で互いに悩んだ1週間でした。

考え抜いた結果、「やっぱり無理」。
友達に相談したところ、「たとえ青森で働くにしても、今なのかな?」と
言われて「なるほど」と思いました。
確かに、「一生無理」とは言わないけど、「今は無理」。

タイムリーに、私がNYから送ったエアメールが実家に届いたらしい。
「かっこいいもの、美しいもの、おしゃれなもの、おいしいものが大好きで、
大人になってもそれを追いかけたい欲望が抑えきれない」
「あわただしいNYで、『やっぱり最高』と思える自分がいて嬉しくなった」と
綴った手紙(私はすっかり忘れてたけど)を読んだ両親は、
「こんな様子じゃ、青森は無理」とあっさり諦めたらしい。
あー、エアメール送っておいて本当にヨカッタ(笑)

それはともかく、私が青森で暮らす姿はやっぱり想像できなかった。
高収入な仕事に、憧れのビートル&家があっても、
おしゃれな洋服屋さんも映画館も、
気の利いた本屋さんもクラブもない街で、私は一人休日に何をするんだろう。
ましてや青森に友達なんて一人もいない。
これまで仲良くしてくれた人にお別れを言って、
仕方なく青森の酒場で友達を作リ直すなんて、そんなの嫌だ。

「それでよかったのよ。お父さんにだって、
『あの娘、ここで大人しくしていられないわよ』って言ってたのよ」とは母談。
「まだ若いのよ。あなたは東京にいる意味があるの」と。
母も大学卒業後に青森に戻り、「会社で浮きまくった」タイプ。
カエルの子はカエルで、数日前、カチカチの企業に願書取りに行くときも、
私は真っ赤なマニキュア塗って、ミニスカートでした(笑)
この1年でシフトチェンジして、お金のためだけの超田舎生活は、
私にはできないのです。

というわけで気分すっきり。
31歳も休まずとまらず。
いろいろなところに行って、かっこいいもの、おしゃれなもの、
おいしいものをグングン吸収しようと思います。




友達から饅頭31個いただきました。
Thank You!!




3 件のコメント:

kojik さんのコメント...

誕生日おめでとうございます!
饅頭31にはびっくりです。

naho さんのコメント...

oh.that's a huge Mondai!!

No.3105 さんのコメント...

>naho
そうだね~。真摯に受け止めねば。
ところで、今ニホンにいるの???

>kojik君
どうもありがとう!!饅頭31個、結構嬉しかったけど(笑)