午前9時20分、成田空港発の大韓航空で2時間半。
午後0時10分に予定通り仁川国際航空に到着しました。
さて、仲間がやってくる夜までは一人行動です。
アメリカの入国審査と違って、韓国は皆さんムッツリ。
挨拶も質問もなく、ものの1分で韓国にあっさり入国です。
搭乗手続きの時、試しにDELTAのマイレージカードを見せたら
荷物が優先的に出してもらえた。
シルバーメダリオンの威力に大感動。
両替を済ませ、午後1時前には韓国の空港を出発することができた。
順調なスタートです。
当然ながら両替所もハングル、バス停もハングル。
長らく英語圏の旅しかしていなかったから、
読めないし話せない国でやっていくのはかなり不安だ。
アンニョンハセヨとカムサハムニダだけでやっていけるのかな。
ホテルに荷物を置いて、すぐさま南大門市場にやってきました。
広範囲にわたってゴチャゴチャとお店が並んでいるので、
「食堂街はものすごく細い道で見つけにくい」と聞いていたけど、
私の「お腹アンテナ」はすごいもので、あっさりと食堂街を発見。
お昼ごはんを・・・と思ってウロウロするも、
何せ文字が読めないから入店の決め手がイマイチ見つからない。
すると強行なおばさんが、「おいで、おいしいよ(とたぶん言ってる)」と
呼び込むので、やむなくこのお店に決定。
チャミスルのCM同様、「スンドゥブ、ジュセヨ」で注文は済んだ。
CMって見ておくものね。
店内では屈強なおばさん達が大声で何か話しながら、お食事中。
そんな様子を眺めながら、熱々&スパイシーなスンドゥブチゲを食べる。
正直、引いてしまうような汚いお店だけど、
お鍋から長年の味でも出ているのか、お料理はとても美味しい。
「あー、来てよかった」なんて思いながら熱々のスープに顔を寄せるたび、
視界に入る動くものが気になる。
パッと振り返ってもなにも見えないから、またスープに顔を寄せると
やはりチラッと動くものが・・・。
しばし食べるのをやめて、じっと見ていると信じられないものが!
何と、巨大ネズミがチョロチョロと歩いているではないか。
赤ちゃんトイプードルくらいのかなりのジャイアントねずみが、
しっかりとした歩行でこちらに近づいたり、戻ったり・・・!
思わず、「ウギャッ!」と奇声をあげると、その声に驚いた
お店の人とお客さんがみな私に注目。
「ちょっと!ねずみ!!」と英語なら言えるところ、もちろん韓国語で
そんなことは伝えられず、床を指差して「ネズミ!ネズミ!」と日本語で
叫ぶが、憎たらしいことにそんな時に限ってネズミは出てこない。
軽く奇人ぶりを露呈してしまった恥ずかしさと、
再びネズミが顔を出して足を登ってくるのではないかという恐怖で、
辛いのも熱いのも忘れてスンドゥブを一気食い。
気が動転した私は、お金を払いがてら「ありがとう」と言うつもりが、
「アンニョンハセヨー(こんにちは)」と言ってお店を去る始末。
とほほ。私、あの店にとって伝説の日本人だろうな。
すっかり汗をかきましたが、外に出るとそこはマイナス10度の世界。
晴れているのが幸いで、やはりめちゃくちゃ寒いのです。
ここ市場で気になるのは、おばさま方の行動。
どこでもしゃがんで、どこでも食べてる。
階段の踊り場では、べったり座り込んだおばさま方が井戸端会議中。
口直しに第二のお昼ご飯。
行列ができていた肉まん屋さんで買ったものだけど、
春雨やらタケノコがどっさり入っていて美味しかった。
韓国の大企業「サムスン」が所有する美術コレクションです。
今から7年ほど前、前職場で働いていたときに、
「これから美術館を作るので、おたくのコレクションと
建築を参考にさせてほしい」とアポなしで韓国人ご一行様がやってきた。
最初は(アポなしで)驚いたけど、聞けばマリオ・ボッタと
レム・クールハース、ジャン・ヌーベルが同じ敷地内に1棟ずつ
展示館を作るという夢のようなプロジェクト。
それを聞いてすぐさま上の人を呼んだり、資料を出したりとドタバタしたのを
思い出した。
こちら、レム・クールハース設計の建物。
子どもの教育スペースらしい。
かっこいい!
こちら左がマリオ・ボッタ棟、右がジャン・ヌーベル棟。
外には巨大なルイーズ・ブルジョワの作品が鎮座しています。
現代美術コレクションは素晴らしい作品だらけだった。
ナム・ジュン・パイク、マシュー・バーニー、ゲルハルト・リヒターなど
大御所がずらっと並びます。
極めつけは、ダミアン・ハーストの「死のダンス」。
図版では見たことがあったけど、あの大きい作品は初めて見ました。
作品から離れられず、何度もウロウロ。
しかし、現代美術コレクションよりも心に残ったのが、
青白磁など国宝級の作品を集めた韓国の伝統工芸コレクション。
韓国の陶磁器が素晴らしく良かった。
と、2時間も居座ったら辺りが暗くなってきた。
市内に戻ろうと歩いていると、耳はじんじんするし、足元の冷え方が
尋常じゃない。日中よりも明らかに気温が下がっている。
道すがら見た温度計には、「マイナス13度」の表記!
ひょー、寒いはずだ。
今回は南大門市場に近い、ラマダ ホテル&リゾートに泊まりました。
1泊9000円ほどだったけど、全室オンドル&運良く角部屋で
かなり快適だった。
午後7時、そろそろ仲間がやってくるころなので、
ホテルで電話を待ちます。
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