出会いの季節であり、別れの季節でもある春。
私が働く会社でも、退社あり、異動ありと何かと忙しい。
退社も異動もない私は、悲しいかな幹事に就任。
「送別会」を企画することになった。
ある程度お金をかけるのに、フツウの居酒屋で飲んで終わり、
がとてもつまらなくて、何かないかとひねり出した知恵がこちら。
小型バスをチャーターして、バスを会場に送別会を開くことにしました。
その名も「バス宴会」。
予算がまるでなかったので、検索できる限りのバス会社をピックアップし、
土曜日に電話をしまくった。
猛烈な営業力で、なんとか居酒屋宴会程度に収まりそうな金額の
バスをキープ。あー、よかった。
当日は少ない予算を有効利用しながら、渋谷&築地で食料を調達。
一人で大荷物を持っていると、「何もここまでしなくても」と
自分の「よりよいパーティー」精神を恨めしく思う。
と愚痴っぽいことを言ったけど、いざバス宴会が始まると、
楽しくて楽しくてその気持ちが吹っ飛んだ。
いつも会社の机に向き合っている人々が、
「芸人のバラエティー番組の収録」のように座る姿に大笑い。
ルートはまるで自由なので、あえて盛り上がりそうな「繁華街」を選択。
銀座の交差点、六本木交差点、渋谷のスクランブル交差点を
すべてこの芸人スタイルのバスで回りました。
何よりも恥ずかしいのが、蛍光灯で明るい車内が外から丸見えなこと。
銀座の交差点でテーブルを囲んで焼き鳥を食べているわけだから、
歩道から見えるとそれは恥ずかしい!
そして、更に恥ずかしいのが都バスと並走するとき。
車高がまるで同じなので、バスの中で立ってつり革を持つ人々が
こちらを唖然とした顔でみてくる(笑)
軽く罰ゲームです。
六本木交差点付近では、窓を開けて道行く酔客と会話するシーンも!
「焼き鳥を1本差し上げましょうか」とか冗談を言いながら、
六本木の街を通過。
途中、「デザートが食べたい」と、運転手さんにコンビニに寄ってもらったり、
コーヒーが飲みたいとタリーズに寄ったり。
最後は桜が咲きかけた千鳥が淵を通過して終了。
あっという間に2時間の宴会を終えたのでした。
お願いしたバス会社、とてもいい人たちだったので、
また「バス宴会」をするならお願いしよう(もうないか)。
どなたかバスで宴会をお考えの方がいたら、
良いバス会社をお教えします。
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