2010年3月4日

長崎に出張 その3


午前9時、とある人と会う約束をしていたので、
待ち合わせ場所へ行く。
1時間話して、とりあえず一件目は終了。

しかし、この人から驚くことを聞いてしまった。
明日会う予定の人のお父さんが亡くなって、今日がお葬式だと。
その人は今回の仕事のキーパーソンなので、会えないとなると
今回来た意味もなくなってしまう!
「ひょっとすると、今回はダメかもしれませんねぇ」と言われ、かなり落胆。
確かに近しい人の不幸だし、無理も言えない。
でもこのまま話しが聞けないと、そもそもこの仕事が失敗してしまうので、
他の可能性を探しに、とりあえず島をぐるぐる回る。
いろんな人に頼り、とにかく会う約束を取り付ける。
「すごろく」みたいだ。


次に会う約束まで少々時間があったので、
お昼がてら、しばし観光を楽しむ。
けれども、さきほどの予想外の展開が心配で、心配で。
コーヒーが飲みたいと立ち寄った喫茶店で、隣に居合わせた人と
仲良くなってしばしおしゃべり。
こちらの習慣や独特の風習について話していたところ、
「こっちはね、お盆やお葬式がやっかいなのよ。儀式がたくさんで」と
言われてまたも落ち込む。





さらに不幸が続いた。
次に会った人と話していたところ、1本の電話が。
「ちょっとすみませんね」と相手が立って電話を取ったところ、
なんとも不穏な感じ。
「えっ!会長が危篤!?」

ガーン!
この電話により、話も強制終了。
話していたおじさんが去り際、「その筋の話だと、あそこに行ったらいい」と、
とある事務所を教えてくれた。

しかし、その場所に行くと、事務所には
お掃除のおばさんらしき人が一人いるだけ。
何でも、「チリの地震の影響で、みんな漁港に出ている」とのこと。
そういえば、ここは島。
津波に備えて皆さん、見回りに出てしまって、話どころではないらしい。

あまりにもショックすぎて、港に戻ってとりあえず糖分補給。
観光協会の方から「美味しい」と推薦してもらった、
「氷ミルクセーキ」を片手に、海を眺めながらおやつの時間。
この先どうしようかと、持っている脳みそをフル回転させる。
「氷ミルクセーキ」は非常に美味でした。




海を眺めていても、解決策は見つからず。
宿に戻ってまたも豪華な夕食をいただく。
今日は「ウチワエビ」がついていました。

島の人に、「葬儀は今日で終わるから、夜に一度電話したらいい」と
アドバイスされたとおり、明日会う予定の人に電話してみる。
が、電話には出てもらえず。

ずっしりと気分が落ち込んだけど、なんとなく付けていた
「トリビアの泉」が面白くて、タモさんの顔を見ていたら気分も軽くなった。
明日もがんばらないと。


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