さて、今日はいよいよ日本に戻る日です。
仲間は午前便で帰国してしまうけど、私は最終便をおさえているので
午後3時すぎまで自由行動です。
午前10時ごろ、朝ごはんを食べにやって来たのは、
「Roti Boy」というパン屋さん。
「フワフワ、とろとろでいくつでも食べられる!」「癖になる美味しさ!」と、
大げさにガイドブックで紹介されていたのが気になって、
「美味しいかどうか確かめてやろう」とわざわざタクシーでやって来た。
そろそろ甘辛い味にも飽きたころなので、パン&コーヒーが
とても恋しかったのも理由の一つ。
屋号であり、商品名の「Roti Boy」を注文する。
こちらが、噂の「Roti Boy」。一つ150円ほどです。
韓国はパン、ケーキなど小麦粉モノが異様に高い。
ガイドの文面を見て、「大げさね」とバカにするつもりだったのに、
一口食べてびっくり。本当にフワフワ、とろとろ。
柔らかいメロンパンのような食感で、中には塩の利いたバター入り。
焼きたてなので、トーストにのっけたバターのように溶けていて、
これがまた美味しい。
お店のコーヒーが美味しそうじゃなかったので、
お向かいにある韓国版スタバ的なお店に持ち込んで
Roti Boyを食べていた私。
あまりの美味しさに、再び向かいの店に走ってもう一つ購入。
朝からTwo Roti Boysです。食べすぎ。
朝食後やってきたのは、初日に行った東大門。
現在建設中の「デザインパーク構想」の一部がオープンしたらしいので、
見学しにやってきました。
わざわざ来たのは、設計がザハ・ハディドだから。
ザハの建築を見たのは代々木公園のモバイル・アート展以来。
まだ完成していない施設だけど、コンクリートに細かい
ひび割れがあったり、猛烈にゆがんでいたり、
こんなに精度が悪くていいのかと心配になってしまった。
表向きは公園のように開放的なくせに、警備がとっても厳しいのも
印象的だった。私が写真を撮りにウロウロするたび、
護衛の人も同じように後をついてくる。
あまりにもしつこいから、「建築を学ぶ学生です」とウソをついてみるが
相手は英語を話さないようで、伝えることができず。
落書きでもすると思われたのかしら。
デザインパークから、路地をウロウロしながらたどりついた
靴の問屋街。
じっくり見ると掘り出し物がありそうな予感がしたけど、
ここで時間をつぶすわけにはいかないので、さらーっと見るに留まる。
ちょっとした隙間やスペースがあると、シートを広げてモノを売っていたり、
屋台が出たりしているところが韓国の面白いところ。
歩いていると、そういう場面に何度も出会って楽しかった。
ちょっと横道にそれると、こんな味気ない路地が広がっている。
冷たくて、湿気たっぷり。
極めてネズミが好みそうな環境(と初日を振り返る)。
ふらふらしていると、突如出てきた食べ物屋さん街。
時間はちょうどお昼だったので、ここでお昼ごはんを食べようと
お店を物色する。
そこでピンときたのがこちらのお店。
なんとなく美味しいものを出しそう・・・という根拠のない
予感だけでお店に入ってみる。
お店ではおばさんたちがバタバタと忙しそう。
ふと厨房を見ると、豚の背骨を煮込んだ鍋を調理中!
美味しそうでひかれたけど、韓国に来てちゃんとした「ビビンバ」を
食べていなかったので、ビビンバを注文。
ここでやや問題が発生。
「ビビンバ、ジュセヨ」で通じたはずの注文に、
おばさんが何か追加で聞いてくる。
たぶん、「〇か△か?」という二択を聞いているような気がして、
ビビンバで二択といえば、「石焼かフツウのか」ではないかと予想。
実際おばさんは、「トルソ・・・なんとかかんとか」と言っていて、
「石焼」は「トルソ」ではないかと思い、一か八か「はい、トルソで」と応答。
私の予想はビンゴ☆
とても美味しそうな石焼ビビンバが出てきました。
このお昼、今回の韓国旅行で一番美味しかったかも。
特に、一緒についてきた辛い牛肉スープ!
これが劇的に美味しい。
えごまの葉っぱなど野菜がどっさり入った石焼ビビンバは、
備え付けのコチュジャンを入れるとますますおいしい。
これで500円。安い~。
続いて、昨夜ごはんを食べにきた新沙地区にきました。
「韓国の代官山」と言われてきたけど、日曜日だったせいか
気になるお店はお休みが多い。
心なしか人通りも少ないのに、インターネットのプロモーションを
一生懸命がんばる人々が!
こんなかわいらしいカップケーキのお店もあって、非常におしゃれ。
道行く人も雑誌から飛び出たようなセンスの良さで、驚くことばかり。
ただ、この均質な感じが妙に東京と似ていて、
1時間前にいた東大門のようなガチャガチャした街が
恋しくなるのでした。
続いて、「韓国のロデオドライブ」付近にある
セレクトショップ「コルソコモ」。
日本では見ないようなコムデギャルソンとのコラボレーション商品もあって、
欲しいものも多かったけど、Tシャツ1枚が日本円にすると2万円近い。
青山では買うようなものも、ここ韓国ではそんな気分にならず、
さーっと眺めるだけで終わる。
ただ、お客さんがいなかったせいか、韓国の習慣なのか、
私が歩く後をぴったりと付いて来る。
洋服に触れるものなら、詳しい説明をしてくるので、
居づらくて、居づらくて・・・。
ここらでタイムアップ。
午後3時半の空港バスに乗るため、ホテルへ戻ります。
タクシーに乗る前に買った屋台のお菓子を車中で食べる。
韓国は日本やアメリカ並みのお値段を払って買うお菓子より、
露天で売っている100円以下のお菓子のほうが断然美味しい。
こうして書き出してみると、やっぱり食べてばっかり。
そして、空港に到着。
これで韓国とはサヨナラです。