2011年3月23日

Feb 12th Hong Kong 4th day-②


pm10:30
香港島のフェリー乗り場に到着。
「ねえ。今夜、もうひとつ、他のグループと飲みに行くの。一緒に行こうよ」
今夜出会ったRobyの友達の香港の女の子たちに誘われて、
タクシーで向かったのは、九龍島のとある高層ビル。
エレベーターで30階まで上がると、広いバーとThe Hong Kongな
夜景が広がっていた。



わー、すごい!
普段は高いところで飲んだり食べたりしないけど、
つい1時間前まで漁村の小さな島にいたのに、
このギャップにわくわくしちゃう。



バルコニーもあるけど、風が強くて怖かったから出られなかった。



待っていたのは同じ年ごろの男性6人と女性2人。


「何の友達?」と聞くと、とあるスタイリストの男の子が彼女たちの
同級生だとか。
聞けばみんな会社には所属せず、タバコの商社を経営していたり、
コンサルティングをしていたり、「青年実業家」ってとこかな。
ちなみに、左側の眼鏡の男の子は、マカオではちょっと有名な歌手!
「ビルの下にあるHMVで、彼のCDも売ってるんだよ。有名なの」と
仲良くなった友達Sarah。
「え、マカオだけ?」「ははは、そうそうOnly Macau!」

どうやらオシャレ路線ではなく、ホテルのショータイムに歌っちゃうような
地元密着型の歌手らしい。へええええ!!

最初、「これって、香港版の合コンなのかな」と思ったけど、
男の子たちはなぜかこちらに無関心。
「ねえ、この会って合コンなの?」と聞いたら、
「ははは、そんな訳ないじゃん」とみんな。

「だってね、彼ら、カップルなんだよ。みんなゲイなの」
えええええ???


am0:30。みんなで記念撮影。香港の女の子、みんなかわいいなあ。
みなさん羽振りがよくて、ワインの瓶がポンポン空いていく。
私もすすめられるがままに飲んで、かなり酔っ払っていたんだけど、
そんなときにiphoneにRobyからメールが!
「サトコ、ちゃんとホテルに戻ってる?」
戻ってないのよ、Roby君。



こちらがみんなの共通の共通の友達、Patrick。
マカオの歌手君のスタイリストです。
自分でも洋服のデザインをしたり、他の有名人のスタイリングをしたり、
ちょっとした有名人なんだって。
ちなみに日本が大好き。「つい先週も札幌の雪まつりに行ったんだよ」
だって。

am3:00。閉店時間を迎えたバーを出て向かったのは、

飲んだ後のラーメン!
みんな元気、元気。誰も眠たがらないし、
散々飲んだのに、食べる飲む。
出てきたのは誰かが頼んだ「手羽先麺」。
「サトコ、おいしいから食べてみて!」と言われて、断れるわけがない。
でも、お酒の後のラーメンって万国共通。
やっぱりおいしかった。



みんなオシャレで、東京が大好き。
「何度でも行きたいよ」と話す親日家です。
この日私がきていたコムデギャルソンのダウンを発見した
Patrickは大興奮。「Reiは僕の憧れだよ」だって。
川久保さんをそんな風に言ってくれるなんてなんて誇らしい。



私はワンタン麺を頼みました。

いろんな話をして、笑って、食べて、空が白みだしたam5:00。
漢字の看板が空を埋め尽くす香港の道路で、
みんなとハグして別れたのでした。

ホテルに帰って、シャワー浴びて、Robyにメールしたころは
香港はもう通勤の時間。
ほんとうに楽しかった。この言葉以外、見つからない。

2011年3月21日

Feb 12th Hong Kong 4th day-①


おはよう、香港。
今朝は念願のお粥朝ごはん(揚げパン付き)。おいしかった!



本日、まずやってきたのは、私が行きたかったGAGOSIAN GALLERYの
香港支店。アメリカ(NY)を本拠地に、世界にたくさんの支店があるけれど、
アジア初上陸の場所は香港だった。
まだ開いたばかりで、このときはダミアン・ハーストの最新作を展示中。
きてよかった。

数億円の値がつく作品を見たあと、やってきたのは

Robyのふるさと、長州島。
香港からフェリーで30分ほどの小さな漁村島です。
今晩、ここで彼の友達を招いてディナーパーティーを開催するんだとか。
「友達を呼んでご飯食べるんだよ」と言うけど、外国の人って
アナウンスがほとんどない。
どの時代の友達なのか、何人くるのか・・・全容がわからぬまま。
まあ、いいけどね。



夏は海水浴の人でにぎわうらしけど、今のオフシーズンは
地元の人でゆったりした感じ。
こういうパン屋さんを見るとくぎ付け。またも一日中、モグモグする
日が始まりました。


香港の街の風景は東京となんら変わりないけど、
ちょっと遠ざかるとこんな感じ。 わくわくします。
町の色がすべてあせた色で、ところどころ見える赤い文字の看板を
見るたび、そのコントラストがウォン・カーワイの映画みたいでドキドキする!
すてきだ。


変な雑貨屋さんも多くて気になる。
フツウの生活がある場所って、やっぱりたのしい。



 「今日はサイクリングだよ」と聞いていたけど、
いとこから自転車をもぎ取り、急きょ準備した2台に分乗して
長州島の探検をスタート。
まだ小学生だといういとこは、私が英語であいさつすると、
恥ずかしそうに逃げていった。小3の男子っぽい!



香港よりも俄然「地元の勘」を発揮するRoby。
すごいぞ、なんか得意げでおもしろい!


「あれ乗りたい」とお願いしたものはほとんど乗せてもらった。
そのひとつがこの舟。


なんとこの島、いまだに「船上生活者」が多数いるらしい。
この小さな舟はその船と陸を結ぶ、橋渡し船。
きっと私だけで来ていたらこんなものに乗る交渉力はないけれど、
うまく舟の人に話をつけてそこらへんをグルっとめぐってくれた。
楽しかった!

と、サイクリングしたり、舟に乗ったりしていたら、
あっという間に3時。
「サトコ、時間だから急がないと」と呼ばれて行った先は・・・。



先ほどのパン屋さん。
この旅で「One day One Egg-Tart」とスローガンを掲げていたのに、
この数日忙しくてそれが叶わなかった。
この日は最後の日なので、慌ててパン屋さんへ行って焼き立てを購入。
この焼き色がついたのはポルトガルスタイル。


Robyのおススメは断然、こちらのマカオスタイル。
確かに、ポルトガルスタイルはパイ生地で
マカオスタイルはタルト生地。私もマカオのほうが好きかも。



しかし、この4日間でどれだけ食べたんだろう。

この後、再び自転車で町1周ツアーをしていたら、なんとRoby兄、母、父、
親戚いろいろ(多すぎてわからない)にばったり。
ははは、本当に地元なんだね。



さて、夕方にさしかかり、友人を呼んだディナーパーティーの
準備をしだしたRoby君。
横にいるのは彼の分身ではなく、お父さん。
ほーんとソックリでばかウケしちゃった。
Before、Afterみたいな感じ。Robyも歳とったらあんな感じなんだろうね。
ははは。


さて、こちらがディナーの会場。
本当にこんなに来るの???と半信半疑だったけど、



本当に来た!
彼のデザインの学校時代の友達らしい。その数、なんと14人。



「なんの仕事してるの?」
「えーっと、グラフティ関係の仕事」・・・って。
みんなデザインの学校をでているせいか、すごくオシャレで
個性的な人が多いと思ってたけど、香港ってグラフティが仕事になるの?
すごいな、それ。

聞けば、昨日のSumもそうだったけど、平日のお金を稼ぐ仕事と、
土日にサブの本当にやりたいことをやるのが香港式みたい。
ちなみに、Sumは平日は編集者、土日はギターの先生!
いいね、いいね、貪欲だね。



海鮮がほとんどだけど、これは鳥を一羽まるまる蒸したもの。
美味しかった・・・けど、お皿にシラーっと載っていた鳥の顔には驚いた!
目をつぶった鳥の顔が載ってる衝撃って、外国の人が
魚の活け造りを気持ち悪いと思う感覚に似ているのかな。



食事会はこんな感じ。

みんな英語はそんなに得意じゃないみたいだけど、
一生懸命話してくれて本当にやさしかった。
「Yes,rah~」とか、なぜか「アァ~↑」という広東語っぽい語尾がつくのが
香港の英語みたい。正直、本当に聞き取りづらい。
元々、ネイティブに話す人たちじゃないから、独特の発音も加われば
相当癖がある。けれども、彼らはそんなことお構いなし。
「話したい、話したい!」という気持ちが先にたって、コミュニケーションが
止まらない。日本人は「恥ずかしい」って気持ちが先に立つけど、
そんなことは気にしない様子だった。
大事だよね。とても勉強になりました。



アワビ・・・なのかな。トコブシってこんな感じだよね。
ちょっと英語が不慣れで確認しなかったけど、
「これって、日本だと高級なんでしょ」と言われたから
小型のアワビかな。アワビなんて食べ慣れていないんだよ。
ごめん、Roby!



右の眼鏡&帽子男子、「キョンシーの映画に出てた?」って聞きたかった!



はー、しかし食べた。何皿もお料理が出てきて、
おなかいっぱい。飲んで食べて、これで一人2000円くらいだった。
やすいね、やっぱり。



その後、「サトコ、面白いお茶屋さんがあるよ」と誘われて、
なぞの中国茶のお店へ。
ディナーが終わるころには、初めて会ったみんなとすっかり仲良くなった私。
久々に、転校したときのあの気分を思い出しました。

近頃、「日本」「東京」って言ったって、アメリカじゃ誰も振り向いて
くれないけど、香港における「東京」の威力ってものすごい。
「東京に住んでる」ってだけでこんなにチヤホヤされるなんて、
引っ越してもいいな・・・と思ったほど。
東京=かっこいい、だなんて、忘れていた感覚です。



食後のデザートをたべにきました。


みんなあれこれ注文して、


私はマンゴ&タピオカのデザートを注文。
もちろんおいしかった!


フェリーの時間もあるので、午後10時半、長州島を後にしました。
Robyとはここでお別れ。
4日間、みっちり私に付き合ってくれて、どうもありがとう。

楽しい香港滞在はこれで終わり。あとはホテルに戻ってパッキング、
と思っていたら、仲良くなった女の子たちはこれで終わらない模様。
香港に到着し、フェリーを降りて、もうひとつの夜がスタート!?

Feb 11th Hong Kong 3rd day


おはよう、香港。

「お粥を食べよう」と勇んで出かけたのに、お粥屋さんが見つからず。
「僕はロンドン生活が10年だからさ、もうロコじゃないんだよね」と
ごまかされた。
第二希望、香港名物「パイナップルパン」朝食で。
日本で言うメロンパンだけど、これが超おいしい!



香港で一番「すごい!」と思ったのがこの行列。
シャネル、ルイヴィトン、ディオール・・・高級ブランドに
できる行列の数々。日本では見られない光景です。
香港の人よりは、中国本土から来ているお金持ちがほとんど
らしいけど、ガバっと紙袋を抱えて出てくる人々を見るにつけ、
「ああ、なんてパワー」と圧倒されっぱなし。

しかし、面白いのはボッティガやエルメスなど、「ロゴ」の押し出しが
弱いものには興味がない模様。
ははは、そうか、そうか。


さて、本日は私がもっとも楽しみにしていたアイランドトリップ。
香港島から離れて、ランタオ島に行くのです。
fish villageこと大澳へはフェリーで40分+バスで20分ほど。


天気が悪いけど、ぎりぎり雨は降らず。ラッキー。

そうしてやってきた大澳(fish village)。
小さな漁村です。



しかし、ちょっと歩いて驚く。
「水上村」だとは聞いていたけど、なんという細い柱!
しかも、廃墟だと思ったこの小屋から、「ジャー!!」という物音が。
何かと思ったら、廃墟ではなくそこはまぎれもなくキッチンだった。
炒め物をしてごはんの準備中だった。
たくましい!


柱・・・というか、こんな斜めに、無秩序に角材を立てているだけで、
台風とか大丈夫なのかな???
その構造にくぎ付けだった。


さて、今日も買い食いの旅が始まりました。
Robyさん、お餅を購入中。
おじいさんが声を荒げて何かを言うので、叱られたかと思ったら、
「いやいや、怒ってないよ。どこから来たの、だって」と。
広東語は怒っているように聞こえるんだよね。



300円を払って、海上から町を眺める遊覧船に乗りました。
頼りない船だけど、たのしかった。


商店街に戻れば、また魅惑の食べ歩きグルメがもりだくさん。
Robyはもともと漁村が地元なので、魚介に目がないようで。


おやつと言って、あぶったスルメ、何かの魚、
あと豆腐のデザート(豆腐花)を食べた。
これで200円くらい。美味しいし安いね。
そして、正午だけどビールが飲みたい!


そしてさらにイカの煮物だとか、なんだかんだ頼んで、
ビールもがっちり飲んだ。すっかり酔っ払いました。



町を歩いていて、Robyが「あの建物が気になる」と言いだした。
確かに、バルコニーやサッシの感じがすてき。
一回は通り過ぎたけど、また港に戻る途中、「ちょっと上がってみようよ」。



とにかくボロボロな感じ・・・だけど、なんとなくいい古さ。


上がってビックリ!
思わず、「Nice Nice」と連呼した私たち。
Robyの勘は大当たり、本当にすてきな家だったんです。
ちょっと掃除して、ちょっと直せば、まったく問題なく住める感じ。


「えー、このスイッチ、たまらない!」とRobyが大喜びした部分。
このタイプのスイッチは香港でも珍しいみたい。
壁のはがれ方もいいね。


このライトも最高だと思った。
無造作に残された梯子やカゴ、鏡など、どれもこれも捨てずに
このまま使えそうな感じ。


しかも、ロフト付き。
狙っていないようで、開口部の付け方も素晴らしいんです。
「ここはベッドルームだ!」と盛り上がる。



たぶん雨漏りの痕なんだけど、不思議なガラスがはめこまれていて
「天窓風だね」とうれしそう。
天井の梁の感じもすてきです。


天井にはファンもついていた。

しかも、裏には小さなテラスがあって、屋根に上る用の小さな階段も。
「月見用だね」と二人でなっとく。
このアパートが貸し出されているのか聞いてみたところ、
今現在空き部屋で、なんと家賃は月々2万円!
や、やすい!



まだまだ食べ歩きは続きます。
卵を極端に少なくしたようなベビーカステラ。
さっぱりしていておいしかった!



次は路上で売っていた「香港式ピクルス」。
イチョウ切りにした大根だけのなますみたい。
親しみやすい味だった。


狭い道を荷物&キッズを乗せて走る自転車。
たくましいね。



さて、fish villageを出てむかったのは、「世界一」と言われるロープウェイ。
これまで50円、100円で暮らした3日間だったから
往復乗車代金1800円と言われて、目が飛び出そうになった。
ロンドン・東京の代金に勘算したらいたってフツウのお値段だよね。



いい眺めなのに、ロンドンとskypeでやりとりしつつ、
仕事的なやりとりを始めた電子少年。




およよ、結構高くて怖い!
世界一と名乗るだけあって、乗車時間はかなりなもの。
たぶん40分くらいあったんじゃないかな。
寒かったし、こんな場所でお腹でも痛くなったら大変だっただろうな。

着いた先で巨大大仏をみました。



またおやつ。
黒ゴマのおしるこ。


ディナーにはRobyの親友だというSumも参加。
今夜はタイ料理だった。
絶対に食べられないと思ってた夕食だけど、出てきたら出てきたで
食べられちゃうもの。
驚いたのは、タイカレーにはごはんでしょ・・・と思ってたら、
彼らは当たり前のようにガーリックトーストを注文した。
これって香港流なのかな。



その後、「いい麺のお店がある」と連れてこられたけど、
ほんとうにもうおなかがいっぱい!


すると、幸か不幸か、お店はすでに店じまい。
でも絵に描いたような屋台で、閉まっていたらいたでちょっと残念。
物理的に満腹のおなかと、前向きな気持ちが一致しない!



そうして残念がっていたら、「甘いもの食べよう」ということになり、
やって来たデザート屋さん。
お店の人に頼んで記念写真を撮ってもらいました。
この時点で日付を越えてam0:30。
Sum、いい人だったなあ。



ホテルに戻って、40階にあるテラスをのぞいてみる。
ポストカードみたいな夜景が広がっていた。