2010年12月28日

Nov20th: San Francisco3rd day


いよいよ10年ぶりにホストファミリーに会いに行く日がやってきました。
サンフランシスコ行きを決めたのは2週間前だけど、ぎりぎりセーフで
オリジナルお土産が間に合いました。

Facebookで出ていた顔写真を拝借し、オリジナルチロルチョコを
作ってみました。
きっと喜んでくれるはず!



午前10時25分のバスにのるため、 バス停があるフェリービルディングへ。
朝ごはんを食べようと早めに来たら、この日は朝市の日だった。
毎度毎度ですが、ハニーベアーを見たらムラムラしちゃって1匹購入。


みーんなカゴ持参、あちこちで試食、そして朝から店の人と
ワイワイ話しながら野菜を品定め。
相変わらずなサンフランシスコの光景をみるだけで、無理して会社を
休んで来てよかったと思った。
朝市なんてパリでもニューヨークでもどこでもあるけど、
サンフランシスコってやっぱりどこか違う。
よりナチュラル派が多いのと、圧倒的にフランクな感じ。
「おはよう~」「今日は温かいかしら~」「すてきなコートね」とか、
みんなカジュアルに話しかけてくるし、会話なしでお買いものなんて
ありえないんだろうなあ・・・・。よいことです。

わずか30分だけど朝市を大満喫。
バスで飲もうと、大好きなアップルサイダーを買いました。



今日行くDavisは、朝市の横にあるバス停から30分ほどバスに乗って、
アムトラック(電車)の駅があるEmeryvilleという町へ。
EmeryvilleからSacramento行きの電車でDavisに行きます。
と、「当たり前」に知っているようだけど、実はホストファミリーにも
「はて、どうやって行くのかな?」と言われ、詳しい日本のお友達に
聞いてようやく知りました。

このバス停でバスを待っている時は、無事にDavisにたどり着くか
本当に心配で・・・・。
バスは予想外にお行儀よく、定刻10分前に到着(本当に意外!)。
席の予約はなく、荷物を預けてあいている席に座っていきます。

ところが、アメリカらしかったのはお客のほう。
出発直前に「チケットを持っている友達が来ないの!」と
女の子が大慌てで走ってきた。
「じゃあ、5分だけ待つよ」と言って運転手は待ってあげるが、
なかなか来ない友達。
携帯電話で連絡をすると、どうやらもう5分。
すると、車内にいたいかにも「ギャル」な二人組が、
「ナントカ、カントカ、bi**:!Fu**!キャハハハ!」と
女の子を罵倒しだし、車内はやや騒然。

結局、その子は10分後に、髪の毛びしょびしょのまま
彼氏に送られて到着。
ぐちゃぐちゃのチケットをお尻のポケットから出し、
「すみませ~ん」と言うかと思ったら、それよりも前に送ってくれた彼氏と
抱擁&キスまでしてしまったために、車中のギャルがますますヒートアップ。
「Fu****!!早くしてよね!」とすごい剣幕で怒る怒る(笑)
アメリカの高校ってこんな感じなのかな・・・と想像して楽しませてもらいました。
しかし、日本とは比べ物にならない罵倒の仕方だったなあ。
さすがハンバーガーパワー!




結局、15分くらいバスの出発が遅れたのに、定刻にEmeryville駅に到着。
きれいだけど簡素な小さな駅でした。



電車は30分ほど遅れて到着。これは想定内。
Amtrakというロゴを見るだけでムラムラします。




電車からEmeryville駅の外観を眺めてみたけど、
周りにはスタバとバーンズ&ノーブルしかないような、
本当に小さな駅です。
周囲は「危ない」って感じでもないけど、おじさんからは
「近くのRichmondは何が起こっても降りちゃだめ」と言われたところ。
確かに、Richmondを電車内から眺めて納得!
ゴミだらけのトレーラーハウスで暮らしている人が多数。ひえー。


 


アムトラックって、NY&DCを結ぶアセラエクスプレスしか乗ったことが
なかった。「車を持てない人が乗る」と聞いていたので、
どれほど怖いのかと思ったら、そんなの大ウソだった。
怖い人なんてちっともいないし、子連れ、学生、家族など。
みんなほのぼのです。


電車に揺られて約2時間。
「飽きる」と言われるなんにもない風景にも、私にとってはスペシャルで、
このままDavis、Sacramentoを越えて、もっとどこかへ行きたい気分になった。

と寝る暇もなく、Davisへ。
駅で待っていた二人は最後に会った9年前と何も変わらず。
駅で抱き合って再会を喜んだのって、生まれて初めてかも。
とにかく、とにかくうれしい瞬間だった。




二人には女の子が二人も誕生していました。7才と4才。
ランチ食べながら近況報告して、今夜のThanksgiving Dinnerの
材料を調達しに、大好きなスーパーマーケットに買い物に行くことにした。




ホストマザーの母校もここ、US Davis。
Thanksgivingの休暇前だったから、大学は恐ろしく閑散としていた
けれど、いつもは学生でいっぱいらしい。



ここはカフェテリアらしい。
ところどころに学生がいて勉強中。




これは、生協そばの広場。ここにも人はいない。
自転車のほうが多い。




こちら生協。 ところせましと並ぶUC Davisグッズ。


なぜか町を走るダブルデッカー。




大学ツアーの後、たどり着いた念願のスーパー。
CO-OP前のトマトモニュメントで、アイドルに会ったかのような笑顔。




物があふれる店内。たまらない。




Lisa & Steveとビール飲みながら、Thanksgivingのディナーを
作りました。
お酒は飲めない10代のころは、3人の間にあるのはコーラだったのに、
10年たつとこうしてビール飲みながら会話ができる!
当たり前のことだけど、結構感動的な1杯でした。



チキンの焼きあがりを待つ間、「Davis Game Club」という
極めてオタクなサークルを立ち上げたSteveのすすめもあって、
3人でボードゲームを楽しみました。
私が高校生だったころから、2人はいつもこういうことをしていました。
結婚して20年近いのにこんな風な二人って、離婚王国のアメリカに
おいて奇跡的。いまだに本当に仲良しだった。
すばらしい!



マッシュポテトを作るのが私の担当。




盛り付けが雑だけど、本当においしかった!
Krebs家の素晴らしいところは、ごはんがとにかく美味しい!
メキシカンの美味しさを覚えたのも彼らから。
私の「アメリカ的」な味覚を築いたのは、彼らのおかげ。

この後、焼きたてのアップルパイにバニラアイスという、
王道なアメリカンデザートを楽しみました。



さて、夜。
お昼寝をした子供が寝付かないと、食事が終わった午後8時から
ナイトショッピングに出かけました。
「どこに行きたいか」と聞かれたので、遠慮せずに「TARGET」を指定。
わーい!



一斉にセールが始まるThanksgiving後は、午前3時からお店をオープン
するんだそうな。
洗剤やティッシュ、食器スポンジなど買いたいものは
山もりあったけど、まだサンフランシスコに戻らないといけないので、
ここはぐっと我慢。



午後11時。
客室を増築中につき、今晩寝るのはなんと「子供部屋」!
キッズたちは二人の部屋で寝るので、私は子供部屋を
一人で使っていいらしい。

恐る恐る二段ベッドの下段に寝転ぶと、なんと「ハリーポッター」的な
ポスターでいっぱい!
残念ながらハリーポッターは一度もみたことがなかったけど、
アメリカのティーンエイジャーが熱狂するJustin Bieberについては、
7才と唯一盛り上がれた。
「ビーバー フィーバー」を合言葉に7才の女の子と会話できるなんて、
無駄と思っていたELLE GIRLを熟読しておいてヨカッタ!






2010年11月27日

Nov19th: San Francisco2nd day


翌日はサンフランシスコのおじさんとランチしました。
「どんなものが食べたい?」と聞かれたので、「アメリカっぽいごはん」と
答えたら、またもこんなオシャレなレストランを用意してくれました。

ところが、「おしゃれで評判」とおじさんが言うとおり、ものすごい人気で、
予約をしたにもかかわらず、なんと30分待ち!



ハンバーガーが名物らしいので、それで終わりかと思ったら、
「いやいや、せっかくだしもっと頼もう」と、あれやこれや注文。
右から牛肉のタルタルステーキ、牡蠣のグラタン、エビのカクテル。

ほーんと美味しいお店でした!



サンフランシスコに来るたび、猛烈に雑誌やネットで情報を仕入れている
私のことを、「サンフランシスコ・ロコ」と呼ぶおじさん。
「今、サンフランシスコで何がはやってるの?」と聞かれ、
Casa Brutusから仕入れたコーヒー屋さんを言ったら、
「よし、行ってみよう!」ということになり。

本当に来てみました。
駅からも離れ、かなり辺鄙な場所にあった「SIGHT GLASS COFFEE」。
「えー!こんなところにコーヒー屋さんがあったなんて!」と驚くおじさん。
サンフランシスコ・ロコの株が一気にあがった瞬間でした。



「へへへ、まだ半分しかオープンしてないんだ」というお店のお兄さんが
言う通り、奥の焙煎ルームでは工事中&スタッフのトレーニング中。
しかし、手前のコーヒーバーにはすでにお客さんがひっきりなしに
やってきて、立ち飲みでコーヒーを楽しんでいます。

こうして立ち飲みをしているだけで、「どっからきたの?」とか、
「最近、寒くなったよね」とか世間話をしだすのがアメリカのいいところ。
ついでに、お店のお兄さんがレジ代わりに使っていたのがipad!
聞けば、「レジアプリがあるんだよ」だって。へえええ。

私たちがコーヒー飲んでワイワイしていたころ、撮影のロケハンで来ていた
全身「おしゃれしてますっ!」と言いたげな、日本人団体に遭遇。
「サトコ、何の撮影かな?」と言われたので、団体に質問したら、
某男性ファッション誌のロケ班だった。
丈短めのズボン、裸足にモカシン、雑誌から飛び出してきたような人々で、
なんか妙に納得。

おじさんとはここでお別れ。
おじさんがトヨタのレクサスに乗っているから、
冗談で「トヨタが申し訳なかったね」と言ったら、
「ははは、あれはクレイジーな消費者が言っただけのことだよ。トヨタは悪くない」と言った後、「実はレクサスは売っちゃって、夏にジャガーを買ったんだ」だって。
す・ご・い!



サンフランシスコ市内はすっかりクリスマスモードでした。



こちら、H&M for LANVINの行列。
いつから並んだのか聞いたら、昨日の夜からだって!
行列しているのはほとんど韓国人だった。なんで??



Macy'sもクリスマスの準備の人ですごい人出。
いつもグッチャグチャな靴売り場が、ますますゴチャゴチャに。
こんな風になってもお店の人は知らんぷり。
アメリカです。



昼に豪華な料理を食べたせいか、夜はおなか空かず。
でもビールが飲みたかったので、とりあえずサラダで乾杯。

明日はいよいよDavisへ。

2010年11月22日

Nov18th: San Francisco1st day


ホテルに荷物に置いて、やってきたのはFerry Building Marcketplace。
明後日、ここから郊外に出かけるので、そのバスの乗り場を確かめに
やってきました。一応、A型で心配性なのです。
時刻表を確認して安心したところで、おなかがすいたので早いお昼ごはん。
この日はファーマーズマーケットを開催していて、おいしそうな
ごはんを売っているお店も多数。
その中から、ローストポークを挟んだサンドイッチを選びました。
ニューヨークにはポークサンドイッチの専門店があったし、
ホテルの部屋にあった雑誌でも「ポークサンドイッチ特集」が。
ちょっとしたはやりなのかしら。

写真の大きさで8ドル。
「もう食べられない」と何度も思ったけど、結局すべて食べきりました。
おいしかった!



キッチングッズのお店をウロウロしていたら見つけた
変なクッキー型。

テキサス州の型(地味!)。



料理好きな人に、USA Mapをおみやげにしようと思ったのに、
なんと売り切れでした。
人気なのか、それとも私のように冷やかしで買う人が多いのか。

さてさて、私が大好きなMissionにやってきました。
メキシコ人が多い場所で、夜はやや怖いらしいこの地域だけど、
個人的には大大大好きな場所。
この数年、サンフランシスコに来るたび来ているけど、
どんどんとおもしろいお店が増えているような気がする。

そのひとつ、

 出発直前に買ったCasa Burtusにも出ていた「Four Barrel Coffee」。
もう、興奮してどうかなりそうなほどすてきなお店でした。
「That's SF!」と言いたくなるような感じの店員さんぞろい
(つまり感じがいい)で、コーヒー1杯でずいぶん楽しめるお店。
店員さんがドレスコードのように着ているチェックのシャツ&ジーンズ
&VANSという組み合わせが、またも「San Francisco!」って感じ。

手前がお店で、奥に見えるのが焙煎所。
セルフビルディングなのか造りが荒々しいけど、これまた
お店にぴったり合っているから不思議。


カプチーノを頼んでみたけど、ずいぶん個性的な味。



店内にはガンガン音楽がかかっていて、
焙煎しながら踊る人あり、豆を詰めながらリズムを刻む人あり、
焙煎所に自転車でやってくる人あり、結構ハチャメチャです。
とにかく緩さとかっこよさが絶妙で、「大好きなサンフランシスコ」が
ぎっしり詰まったお店でした。

「日本にこんなお店があればいいのに~」っていつも思うけど、
同じ建物が日本にあったとしても、雰囲気はまったく違うはず。



おしゃれなお店に、静かに物書きをするおじいちゃんがひとり。

あー、本当にいいお店だった。
また来たい!



ここに来るとかならず立ち寄る洋服屋さん。
今回は服よりも本にくぎ付け。
Todd Selbyの本が27ドル!日本と2000円近く違う!



先月号のフィガロに出ていたこのセレクトショップにも行って来た。
店ごと買い占めたいすてきさ!

そのほか、かなりすてきな古着のお店がたくさんあって、
ちょこちょこ見ているうちに日暮れが近くなってきた。
こんなにお店が増えているなんて!


おしゃれなお店に紛れて、中古の食器や洋服を売るスリフトショップも多数。
これがまたお宝の宝庫!
日本の骨董市でちやほやされるような食器が100円とか。
明後日の移動がなければ買ったのに!



ホテルに戻ると、またもや「足長おじさん」からお手紙が。
明日会うけど、先に美術館のチケットを置きに来てくれたらしい。
まるで親のような親切さです。



そのチケットで、夜間開館のSFMOMAにやってきました。
たまたま、メンバー向けの内覧会を開催。
サンフランシスコのおじさまのおかげで、 「メンバーの知り合い枠」で
参加させてもらいました。



今回は「ワインと美術」にまつわる展示。
世界のワイン醸造所建築をまとめた項には、私が今一番見たい
ヘルツォーク・ド・ムーロンのドミナスワイナリーも。



楽しみにしていた喫茶コーナーでは、昨年楽しんだ
「アーティストスウィーツ」がますますパワーアップしていました。



こちら、Jeff Koonsのホットチョコレート。
私はぱっと見わからなかったけど、お店の人の話によると、
マイケル&バブルスの彫刻をヒントにしたんだそうな。
なるほど!

さて、こちらも期待大なすてきな作品。



ケーキの絵で有名な画家、Wayne Thiebaudのケーキ。
誕生日を祝うために作られたそうで、その名も「Thiebaud Cake」!
1ピース切ると、余計にThiebaud作品に近づいた感じがします。



モンドリアンケーキも健在。
食べたかったのに、売り切れでした。



Thiebaud の作品はこんな感じ。
ケーキだらけ、お菓子だらけです。



いちご味のバタークリーム、間にカスタード風味の甘いクリームと、
なぜかレモンカード(クリーム)も入っていた。
一口食べると、まず「甘い」。その次に「重い」。その次の次の次くらいに、
「おいしい」という感想が出る感じ。
半分も食べれば津波のような胸やけが。

朝から晩まで楽しみつくしました。