こわいことがたくさんおきた一カ月。
地震で起きる朝、
「こわいニュースが起きてませんように」と祈りながらつけるテレビ、
「よし、地下鉄だ」と意を決して電車に乗る通勤。
まわりの緊急地震速報にドキッとしたり、そのたび
かばんに忍ばせたお水とチョコと携帯の充電池を確認する日々。
「一時的」を願ったけれど、残念ながらこういう状況が予想以上に
長く続くのかも、と覚悟した一カ月間だった。
地震がおきて数日後、仙台の高校時代の同級生とようやく連絡がとれた。
「私たちは大丈夫」って短い返事だったけど、「大丈夫」の度合いは
東京と仙台ではずいぶん意味が違う。
後日詳しく聞けば、同級生は10日間も避難所暮らしだったし、
「自分たちのそばでたくさんの人が亡くなったけど、
私たちは生きているから大丈夫」ということだった。
野菜もお肉もお魚も、加えて電気まで東北から頂いていたけれど、
東北の人に向けて、私が東京からできることってあまりにも少ない。
あと半年もすれば、いつものキラキラした東京に戻るんだろう。
それでも、中学・高校と育ててもらった場所だから、
小さなことでも恩返ししないと、と思う今日この頃。
2011年3月23日
Feb 12th Hong Kong 4th day-②
pm10:30
香港島のフェリー乗り場に到着。
「ねえ。今夜、もうひとつ、他のグループと飲みに行くの。一緒に行こうよ」
今夜出会ったRobyの友達の香港の女の子たちに誘われて、
タクシーで向かったのは、九龍島のとある高層ビル。
エレベーターで30階まで上がると、広いバーとThe Hong Kongな
夜景が広がっていた。
わー、すごい!
普段は高いところで飲んだり食べたりしないけど、
つい1時間前まで漁村の小さな島にいたのに、
このギャップにわくわくしちゃう。
バルコニーもあるけど、風が強くて怖かったから出られなかった。
待っていたのは同じ年ごろの男性6人と女性2人。
「何の友達?」と聞くと、とあるスタイリストの男の子が彼女たちの
同級生だとか。
聞けばみんな会社には所属せず、タバコの商社を経営していたり、
コンサルティングをしていたり、「青年実業家」ってとこかな。
ちなみに、左側の眼鏡の男の子は、マカオではちょっと有名な歌手!
「ビルの下にあるHMVで、彼のCDも売ってるんだよ。有名なの」と
仲良くなった友達Sarah。
「え、マカオだけ?」「ははは、そうそうOnly Macau!」
どうやらオシャレ路線ではなく、ホテルのショータイムに歌っちゃうような
地元密着型の歌手らしい。へええええ!!
最初、「これって、香港版の合コンなのかな」と思ったけど、
男の子たちはなぜかこちらに無関心。
「ねえ、この会って合コンなの?」と聞いたら、
「ははは、そんな訳ないじゃん」とみんな。
「だってね、彼ら、カップルなんだよ。みんなゲイなの」
えええええ???
am0:30。みんなで記念撮影。香港の女の子、みんなかわいいなあ。
みなさん羽振りがよくて、ワインの瓶がポンポン空いていく。
私もすすめられるがままに飲んで、かなり酔っ払っていたんだけど、
そんなときにiphoneにRobyからメールが!
「サトコ、ちゃんとホテルに戻ってる?」
戻ってないのよ、Roby君。
こちらがみんなの共通の共通の友達、Patrick。
マカオの歌手君のスタイリストです。
自分でも洋服のデザインをしたり、他の有名人のスタイリングをしたり、
ちょっとした有名人なんだって。
ちなみに日本が大好き。「つい先週も札幌の雪まつりに行ったんだよ」
だって。
am3:00。閉店時間を迎えたバーを出て向かったのは、
飲んだ後のラーメン!
みんな元気、元気。誰も眠たがらないし、
散々飲んだのに、食べる飲む。
出てきたのは誰かが頼んだ「手羽先麺」。
「サトコ、おいしいから食べてみて!」と言われて、断れるわけがない。
でも、お酒の後のラーメンって万国共通。
やっぱりおいしかった。
みんなオシャレで、東京が大好き。
「何度でも行きたいよ」と話す親日家です。
この日私がきていたコムデギャルソンのダウンを発見した
Patrickは大興奮。「Reiは僕の憧れだよ」だって。
川久保さんをそんな風に言ってくれるなんてなんて誇らしい。
私はワンタン麺を頼みました。
いろんな話をして、笑って、食べて、空が白みだしたam5:00。
漢字の看板が空を埋め尽くす香港の道路で、
みんなとハグして別れたのでした。
ホテルに帰って、シャワー浴びて、Robyにメールしたころは
香港はもう通勤の時間。
ほんとうに楽しかった。この言葉以外、見つからない。
2011年3月21日
Feb 12th Hong Kong 4th day-①
おはよう、香港。
今朝は念願のお粥朝ごはん(揚げパン付き)。おいしかった!
本日、まずやってきたのは、私が行きたかったGAGOSIAN GALLERYの
香港支店。アメリカ(NY)を本拠地に、世界にたくさんの支店があるけれど、
アジア初上陸の場所は香港だった。
まだ開いたばかりで、このときはダミアン・ハーストの最新作を展示中。
きてよかった。
数億円の値がつく作品を見たあと、やってきたのは
Robyのふるさと、長州島。
香港からフェリーで30分ほどの小さな漁村島です。
今晩、ここで彼の友達を招いてディナーパーティーを開催するんだとか。
「友達を呼んでご飯食べるんだよ」と言うけど、外国の人って
アナウンスがほとんどない。
どの時代の友達なのか、何人くるのか・・・全容がわからぬまま。
まあ、いいけどね。
夏は海水浴の人でにぎわうらしけど、今のオフシーズンは
地元の人でゆったりした感じ。
こういうパン屋さんを見るとくぎ付け。またも一日中、モグモグする
日が始まりました。
香港の街の風景は東京となんら変わりないけど、
ちょっと遠ざかるとこんな感じ。 わくわくします。
町の色がすべてあせた色で、ところどころ見える赤い文字の看板を
見るたび、そのコントラストがウォン・カーワイの映画みたいでドキドキする!
すてきだ。
変な雑貨屋さんも多くて気になる。
フツウの生活がある場所って、やっぱりたのしい。
「今日はサイクリングだよ」と聞いていたけど、
いとこから自転車をもぎ取り、急きょ準備した2台に分乗して
長州島の探検をスタート。
まだ小学生だといういとこは、私が英語であいさつすると、
恥ずかしそうに逃げていった。小3の男子っぽい!
香港よりも俄然「地元の勘」を発揮するRoby。
すごいぞ、なんか得意げでおもしろい!
「あれ乗りたい」とお願いしたものはほとんど乗せてもらった。
そのひとつがこの舟。
なんとこの島、いまだに「船上生活者」が多数いるらしい。
この小さな舟はその船と陸を結ぶ、橋渡し船。
きっと私だけで来ていたらこんなものに乗る交渉力はないけれど、
うまく舟の人に話をつけてそこらへんをグルっとめぐってくれた。
楽しかった!
と、サイクリングしたり、舟に乗ったりしていたら、
あっという間に3時。
「サトコ、時間だから急がないと」と呼ばれて行った先は・・・。
先ほどのパン屋さん。
この旅で「One day One Egg-Tart」とスローガンを掲げていたのに、
この数日忙しくてそれが叶わなかった。
この日は最後の日なので、慌ててパン屋さんへ行って焼き立てを購入。
この焼き色がついたのはポルトガルスタイル。
Robyのおススメは断然、こちらのマカオスタイル。
確かに、ポルトガルスタイルはパイ生地で
マカオスタイルはタルト生地。私もマカオのほうが好きかも。
しかし、この4日間でどれだけ食べたんだろう。
この後、再び自転車で町1周ツアーをしていたら、なんとRoby兄、母、父、
親戚いろいろ(多すぎてわからない)にばったり。
ははは、本当に地元なんだね。
さて、夕方にさしかかり、友人を呼んだディナーパーティーの
準備をしだしたRoby君。
横にいるのは彼の分身ではなく、お父さん。
ほーんとソックリでばかウケしちゃった。
Before、Afterみたいな感じ。Robyも歳とったらあんな感じなんだろうね。
ははは。
さて、こちらがディナーの会場。
本当にこんなに来るの???と半信半疑だったけど、
本当に来た!
彼のデザインの学校時代の友達らしい。その数、なんと14人。
「なんの仕事してるの?」
「えーっと、グラフティ関係の仕事」・・・って。
みんなデザインの学校をでているせいか、すごくオシャレで
個性的な人が多いと思ってたけど、香港ってグラフティが仕事になるの?
すごいな、それ。
聞けば、昨日のSumもそうだったけど、平日のお金を稼ぐ仕事と、
土日にサブの本当にやりたいことをやるのが香港式みたい。
ちなみに、Sumは平日は編集者、土日はギターの先生!
いいね、いいね、貪欲だね。
海鮮がほとんどだけど、これは鳥を一羽まるまる蒸したもの。
美味しかった・・・けど、お皿にシラーっと載っていた鳥の顔には驚いた!
目をつぶった鳥の顔が載ってる衝撃って、外国の人が
魚の活け造りを気持ち悪いと思う感覚に似ているのかな。
食事会はこんな感じ。
みんな英語はそんなに得意じゃないみたいだけど、
一生懸命話してくれて本当にやさしかった。
「Yes,rah~」とか、なぜか「アァ~↑」という広東語っぽい語尾がつくのが
香港の英語みたい。正直、本当に聞き取りづらい。
元々、ネイティブに話す人たちじゃないから、独特の発音も加われば
相当癖がある。けれども、彼らはそんなことお構いなし。
「話したい、話したい!」という気持ちが先にたって、コミュニケーションが
止まらない。日本人は「恥ずかしい」って気持ちが先に立つけど、
そんなことは気にしない様子だった。
大事だよね。とても勉強になりました。
アワビ・・・なのかな。トコブシってこんな感じだよね。
ちょっと英語が不慣れで確認しなかったけど、
「これって、日本だと高級なんでしょ」と言われたから
小型のアワビかな。アワビなんて食べ慣れていないんだよ。
ごめん、Roby!
右の眼鏡&帽子男子、「キョンシーの映画に出てた?」って聞きたかった!
はー、しかし食べた。何皿もお料理が出てきて、
おなかいっぱい。飲んで食べて、これで一人2000円くらいだった。
やすいね、やっぱり。
その後、「サトコ、面白いお茶屋さんがあるよ」と誘われて、
なぞの中国茶のお店へ。
ディナーが終わるころには、初めて会ったみんなとすっかり仲良くなった私。
久々に、転校したときのあの気分を思い出しました。
近頃、「日本」「東京」って言ったって、アメリカじゃ誰も振り向いて
くれないけど、香港における「東京」の威力ってものすごい。
「東京に住んでる」ってだけでこんなにチヤホヤされるなんて、
引っ越してもいいな・・・と思ったほど。
東京=かっこいい、だなんて、忘れていた感覚です。
食後のデザートをたべにきました。
みんなあれこれ注文して、
私はマンゴ&タピオカのデザートを注文。
もちろんおいしかった!
フェリーの時間もあるので、午後10時半、長州島を後にしました。
Robyとはここでお別れ。
4日間、みっちり私に付き合ってくれて、どうもありがとう。
楽しい香港滞在はこれで終わり。あとはホテルに戻ってパッキング、
と思っていたら、仲良くなった女の子たちはこれで終わらない模様。
香港に到着し、フェリーを降りて、もうひとつの夜がスタート!?
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