実はシンガポールはちっとも行きたい場所ではなかったけど、
Singapore BiennaleのHPを見ていたら、魔法にかかったように
無性に行きたくなってしまった。
ガイドブックを眺めれば結構おもしろそうな場所も多い。
何よりも美味しいもので溢れた国らしい。
アメリカやヨーロッパに行くと、「あっちも見たい、こっちも行きたい!」と
やけに忙しい旅行になるけれど、そもそも興味がない国なら
そんなにお金をかけず、サラっと4日間ほど滞在するのに丁度いい。
なんだか後ろ向きなスタートだけど、行ってみたらそれはそれは
すてきな国だった。
今回も仕事のあと、そのまま夜便でシンガポールへ。
午後9時成田空港発、チャンギ空港着は午前3時。
ホテルが気を利かせてアーリーチェックインさせてくれたから、
午前9時までゆっくり寝て、元気に1日目がスタート。
まずは今回の旅の一番の目的、「マーライオン・ホテル」へ。
日本人アーティスト Tatzu Nishiによってマー様ことマーライオンは
現在、「現代美術作品」になっているのです。
一見するとチープなただの赤い箱。
しかし、足場ににょっきりとのぞくマー様の御脚が見える!!
行列に並んで待つこと15分。
あああああ!
これが見たくてここまで来たの。
マーさんをこんな至近距離でこんな角度から眺められるなんて
めったにない。
見学時間は約10分。
マーさんへのタッチは禁止なので、できる限り近寄ったり、
接近して写真とったり。夢の時間はあっという間に過ぎていった。
Tatzu Nishiこと西野達さんは、街灯や街中の銅像を巻き込んだ作品が
多くて、今回もそのタイプ。
数年前にエルメスのギャラリーで開催された展覧会を見て虜になって以来、
見られる限り作品を見てきたけれど、今回もかなり大がかり。
在りし日のマーさん。
国のシンボルをこんな作品に変えてしまうなんて、
シンガポールってなんて太っ腹なんだ!